ぎっくり腰は「魔女の一撃」!?
ヨーロッパでは、ぎっくり腰のことを「魔女の一撃(Witch’s shot)」と呼びます。それほど突然で激しい痛みを伴うという意味ですね。
ですが、適切に対応すれば、数日〜1週間程度で症状は落ち着くことが多いです。そして何より大事なのは、「再発しない体作り」です。
「ぎっくり腰」ってなに?
「急に腰がズキン!と痛くなって、動けなくなった。」
そんな経験はありませんか?
これが俗にいう ぎっくり腰です。
医学用語では「急性腰痛症」と呼ばれ、突然起こる強い腰の痛みが特徴です。
ぎっくり腰の原因は?
実は、ぎっくり腰には「これ!」というはっきりした原因がないことも多いのですが、次のような要因が重なることで発症しやすくなります。
◎ 主な原因
1.筋肉や筋膜の炎症
腰まわりの筋肉や筋膜に過剰な負担がかかって、軽い肉離れのような状態になる。
2.関節や靭帯の捻挫
背骨の関節(椎間関節)がねじれたり、靭帯に微細な損傷が起こったりする。
3.椎間板への急な圧力
重いものを急に持ち上げたときなどに、椎間板に急激な圧力がかかり、痛みが出ることも。
きっかけになりやすい動作
・重い物を持ち上げた瞬間
・顔を洗うために前かがみになったとき
・くしゃみや咳をした瞬間
・朝ベッドから起き上がるとき
つまり、日常のちょっとした動作でも、腰に負担が蓄積していると、ある瞬間に“爆発”するように痛みが出るというわけです。
ぎっくり腰の症状
・腰に突然走る激しい痛み
・腰を曲げたり伸ばしたりできない
・痛みで立ち上がりや起き上がりがしづらい
・咳やくしゃみで痛みが強くなる
・安静にしていてもズキズキすることがある
※神経症状(足のしびれ・脱力など)がある場合は、椎間板ヘルニアなどの別の病気が隠れている可能性があります。
痛みが出たときの対処法
◎ 発症直後(1〜2日目)
・冷やす(アイシング):炎症が強い時期には、まず冷やすのが効果的です。
→ 保冷剤をタオルでくるみ、1回15〜20分を数回。
・痛みの出る動作や姿勢を控える:出来るだけ楽な体勢を心掛ける。動けるようなら少しずつ歩いたりすることも大事です。安静にしすぎると回復が遅れることもあります。
◎ 数日後(炎症が落ち着いてきたら)
・温める(温湿布・お風呂)
・ストレッチや軽い体操
・整体や鍼灸、マッサージなどで筋肉の緊張を緩める
再発を防ぐには?
ぎっくり腰は再発しやすいのが特徴です。根本的な原因を改善することが大切です。
西荻窪きりん堂で出来ること!!
「ただのぎっくり腰」と軽く見ず、繰り返す場合は身体の使い方や姿勢、筋力のバランスに問題がある可能性もあります。
当院では、痛みの軽減だけでなく、根本改善と予防の為に必要なホームケアもしっかりお伝えしています。ぎっくり腰をきっかけに、ぜひご自身の身体を見直してみてください。
再発予防のポイント
・インナーマッスルを鍛える(体幹トレーニング)
・正しい姿勢を意識する
・長時間同じ姿勢を避ける
・ストレッチを習慣にする
・冷えや疲労をためない
・体のゆがみを整える(整体や骨盤矯正など)
予防するための必要な知識やホームケアのやり方等、その方のお身体の癖に合わせたものをお伝えしています。
お困りの方は是非ご相談ください!!