
「寝つきは悪くないのに、夜中に何度も目が覚める」
「トイレに起きたあと、なかなか眠れない」
「朝まで寝たはずなのに、疲れが取れていない」
このようなお悩みはありませんか?
夜中に何度も目が覚める状態は、睡眠の悩みの中でもよく見られる症状のひとつです。医学的には「中途覚醒」と呼ばれ、眠りが浅くなり、途中で何度も目が覚めてしまう状態を指します。不眠には、寝つきが悪い「入眠障害」、途中で目が覚める「中途覚醒」、朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」などのタイプがあります。
では、なぜ夜中に何度も目が覚めてしまうのでしょうか?
夜中に目が覚める原因は「眠りが浅い」だけではない
夜中に目が覚めると、「年齢のせいかな?」「睡眠時間が足りないのかな?」と思う方も多いかもしれません。
もちろん、加齢や生活リズムの乱れも関係します。
しかし実際には、身体の緊張・自律神経の乱れ・ストレス・痛み・冷え・呼吸の問題など、さまざまな要因が重なって起こることがあります。
特に現代人に多いのが、日中の緊張が抜けないまま寝ているケースです。
仕事、家事、スマホ、パソコン、人間関係、考えごと…。
日中に脳や身体がフル稼働していると、本来なら夜に優位になるはずのリラックス神経が働きにくくなります。
その結果、布団に入っても身体が休むモードに切り替わらず、眠りが浅くなり、ちょっとした物音や体の違和感で目が覚めやすくなるのです。
自律神経の乱れと睡眠の関係
睡眠と深く関係しているのが「自律神経」です。
自律神経には、活動モードの交感神経と、休息モードの副交感神経があります。
本来、日中は交感神経が働き、夜になると副交感神経が優位になって、身体は自然と眠る準備に入ります。
しかし、ストレスや疲労が続くと、夜になっても交感神経が高ぶったままになりやすくなります。
すると、
・寝ても眠りが浅い
・夜中に何度も目が覚める
・夢をよく見る
・朝起きても疲れている
・首や肩がこっている
・呼吸が浅い
・胃腸の調子が悪い
といった不調につながりやすくなります。
「眠れない」という症状は、単に睡眠だけの問題ではなく、身体全体が休めない状態になっているサインかもしれません。
首こり・肩こりが睡眠を邪魔することも
夜中に何度も目が覚める方の中には、首こりや肩こりが強い方も少なくありません。
首や肩まわりの筋肉が硬くなると、呼吸が浅くなりやすく、寝ている間も身体がリラックスしにくくなります。
特に、デスクワークやスマホ時間が長い方は、頭が前に出た姿勢になりやすく、首の後ろや肩甲骨まわりに負担がかかります。
この状態が続くと、寝る前になっても筋肉の緊張が抜けず、身体は横になっているのに、神経は休まっていない状態になってしまいます。
そのため、睡眠の質を上げるためには、単に「早く寝る」だけでなく、日中にたまった身体の緊張をゆるめていくことも大切です。
夜中に目が覚めやすい人の特徴
次のような方は、睡眠が浅くなりやすい傾向があります。
◇ 寝る直前までスマホを見ている
◇ 仕事や家事のことを考えながら寝ている
◇ 首こり・肩こり・腰痛がある
◇ 呼吸が浅い
◇ 冷えやむくみがある
◇ 胃腸の調子が乱れやすい
◇ ストレスを感じやすい
◇ 寝ても疲れが取れない
◇ 朝から身体が重い
これらに当てはまる場合、睡眠だけでなく、自律神経や血流、筋肉の緊張が関係している可能性があります。
鍼灸で目指すのは「眠れる体づくり」
鍼灸は、眠れない状態そのものだけを見るのではなく、身体が眠りに入りにくくなっている原因にアプローチしていきます。
たとえば、首や肩、背中の筋肉が硬くなっている方には、筋肉の緊張をゆるめる施術を行います。
冷えや血流の悪さがある方には、身体が温まりやすい状態を目指します。
ストレスや自律神経の乱れが強い方には、リラックスしやすい身体の状態を整えていきます。
鍼灸の目的は、無理やり眠らせることではありません。
身体の緊張をゆるめ、呼吸を深め、血流を整え、自然と休息モードに入りやすい状態をつくることです。
「薬に頼る前に、身体の状態から整えたい」
「寝ても疲れが取れない原因を見直したい」
「自律神経の乱れを整えたい」
このような方に、鍼灸は相性の良い選択肢のひとつです。
なお、鍼灸と不眠に関する研究では、睡眠の質の改善が示唆されている一方で、研究の規模や質にはばらつきがあり、医療機関での診断や治療が必要なケースもあります。

寝る前にできるセルフケア
夜中に目が覚めやすい方は、寝る前の過ごし方も大切です。
① スマホを見る時間を減らす
寝る直前までスマホを見ていると、脳が刺激され、眠る準備に入りにくくなります。
寝る30分前だけでも、スマホから離れる時間をつくってみましょう。
② 首・肩を温める
首や肩まわりが冷えて硬くなると、リラックスしにくくなります。
蒸しタオルや入浴で首肩を温めると、筋肉の緊張がゆるみやすくなります。
③ 深い呼吸を意識する
布団に入ったら、ゆっくり鼻から吸って、長く息を吐く呼吸を意識しましょう。
息を吐く時間を長くすると、身体がリラックスモードに入りやすくなります。
④ 寝る前に考えごとをしすぎない
「明日の予定」「仕事の不安」「やらなきゃいけないこと」を布団の中で考えすぎると、交感神経が高ぶりやすくなります。
気になることは、寝る前にメモへ書き出しておくのもおすすめです。
こんな場合は医療機関への相談も大切です
夜中に何度も目が覚める原因の中には、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、強いストレス、うつ症状、薬の影響、内科的な病気などが関係している場合もあります。厚生労働省の睡眠ガイドでも、睡眠休養感の低下や中途覚醒には複数の睡眠障害や心身の不調が関係することがあるとされています。
特に、
・大きないびきをかく
・呼吸が止まっていると言われた
・日中の眠気が強い
・気分の落ち込みが続く
・動悸や息苦しさがある
・急に睡眠状態が悪化した
このような場合は、無理に我慢せず、医療機関へ相談することも大切です。
まとめ|夜中に目が覚める方は、身体の緊張を見直しましょう
夜中に何度も目が覚める原因は、睡眠時間だけではありません。
自律神経の乱れ、首肩のこり、血流の悪さ、ストレス、呼吸の浅さなど、身体全体の状態が大きく関係していることがあります。
鍼灸では、眠れない症状だけを見るのではなく、身体が休めない原因を探りながら、眠りやすい身体づくりをサポートしていきます。
「寝ても疲れが取れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「自律神経の乱れが気になる」
「薬だけに頼らず身体を整えたい」
そんな方は、一度お身体の状態を見直してみませんか?
荻窪・西荻窪エリアで睡眠のお悩みや自律神経の乱れが気になる方は、きりん堂鍼灸接骨院までお気軽にご相談ください。



