「整形外科で“坐骨神経痛ですね”と言われたけど、薬や湿布だけで様子見…このままで良いの?」
「MRIは撮ったけど、結局どこをどうケアしたらいいのかわからない」
「手術までは考えていないけど、日常生活がつらい…」
坐骨神経痛は、言葉としてはよく聞く一方で、**“原因と対策が人によって違いすぎる”**のがやっかいなところです。
この記事では、整形外科で坐骨神経痛と言われたときにまず押さえるべきポイントと、**接骨院でできること(得意なこと)**を、できるだけわかりやすくまとめます。
そもそも「坐骨神経痛」は病名ではなく“症状名”
坐骨神経痛は、簡単にいうと 腰〜お尻〜太もも〜ふくらはぎ〜足先にかけて出る
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痛み
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しびれ
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重だるさ
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つっぱり
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力が入りにくい感じ
などの総称です。
つまり大事なのは、坐骨神経が“なぜ”刺激されているか。代表的には、
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腰椎椎間板ヘルニア
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腰部脊柱管狭窄症
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腰椎すべり症
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梨状筋症候群(お尻の筋肉で神経が圧迫)
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股関節の硬さや骨盤・背骨の動きの悪さ
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お尻〜太もも裏の筋肉・筋膜の緊張で神経が引っ張られる(滑走不全)
などが関係します。
整形外科では画像検査(レントゲン・MRI)を中心に、重い病気が隠れていないか、手術適応があるか、神経障害が進行していないかを評価します。ここは本当に重要です。
一方で、画像で原因が見えても見えなくても、日常の現場ではよく起きるのがこれです。
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「画像上はヘルニアあるけど、痛みの出方がそれだけじゃ説明しきれない」
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「狭窄はあるけど、筋肉の硬さや姿勢で悪化している」
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「骨は大きな異常なし。でもしびれがつらい」
この“埋められない部分”を、動き(姿勢・筋肉・関節・神経の滑り)から整えていくのが接骨院が力を発揮しやすい領域です。
まず最優先:危険サインがあるなら、すぐ整形外科へ
接骨院の話の前に、これだけは先に。坐骨神経痛の中には、急いで医療機関での対応が必要なケースがあります。
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排尿・排便がうまくできない/失禁がある
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会陰部(股の間)がしびれる(サドル麻痺)
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足の力が急に落ちてきた、つま先が上がらない(麻痺の進行)
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発熱、激しい安静時痛、がん既往、原因不明の体重減少
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転倒や事故など強い外傷後の痛み
こういった症状がある場合は、接骨院で様子見せず、**早めに整形外科(場合によっては救急)**へ。
整形外科で「坐骨神経痛」と言われたあと、接骨院ができること
接骨院は、薬の処方や注射、MRIなどの画像検査はできません。
その代わり、“動作・姿勢・筋肉・関節・神経の動き”を細かくみて、現実的に体を変えることが得意です。
ここからは、接骨院で実際に行うことを具体的に紹介します。
① 痛みの“増える動き”を見つけて、負担のかかり方を整理する
坐骨神経痛の人は、単に「腰が悪い」ではなく、
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座ると悪化(デスクワーク・車)
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立っていると悪化
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歩くとしびれが増える
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前屈でビリッとくる
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反ると腰〜足がつらい
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朝がつらい/夜がつらい
など、悪化パターンが分かれます。
接骨院では、カウンセリングと動作チェックで
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どの姿勢で神経が刺激されやすいか
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どの筋肉が過緊張しているか
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股関節・骨盤・背骨のどこが硬いか
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体幹(インナーマッスル)が働かず腰に負担が集中していないか
を整理し、**「あなたの場合はここがボトルネック」**をはっきりさせます。
この整理ができると、セルフケアも治療も一気に的確になります。
② お尻〜太もも裏の硬さをゆるめて、神経へのストレスを減らす
坐骨神経痛がある人に非常に多いのが、次の筋肉の過緊張です。
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梨状筋(お尻の深い筋肉)
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中殿筋(骨盤を支える筋肉)
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ハムストリング(太もも裏)
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腰方形筋・脊柱起立筋(腰の筋肉)
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大腰筋など股関節前側(反り腰を作りやすい)
これらが硬くなると、神経を“圧迫”するだけでなく、神経が周囲で引っかかって**滑りが悪くなる(滑走不全)**ことがあります。
接骨院では、手技(筋・筋膜へのアプローチ)や、必要に応じて物理療法を組み合わせて、神経にかかるストレスを減らす下地を作っていきます。
また、中殿筋や腰方形筋は広い範囲で痛みが出やすい原因となる筋肉なので、セルフケアの仕方を動画を載せるので参考にしてください。
ポイントは「強く押せばいい」ではなく、今の炎症・過敏さに合わせた刺激量で行うこと。強すぎる刺激は逆に悪化要因になることもあるので、ここはプロの調整が大事です。
③ 骨盤・股関節・背骨の“動き”を取り戻して、再発しにくい体へ
坐骨神経痛は、患部だけの問題で終わらないことが多いです。たとえば、
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股関節が硬くて、腰が代わりに動きすぎる
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骨盤の傾きで、お尻の筋肉が常に緊張する
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背中(胸椎)が動かず、腰を反って稼いでしまう
こういう状態だと、いくらお尻をゆるめても、日常動作でまた負担が戻ってしまいます。
接骨院では、関節の動きや連動(体の使い方)を整え、
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“腰に集中していた負担”を分散させる
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坐骨神経が刺激されにくい姿勢・動作に変える
ことを狙います。
④ 神経の“滑り”を良くする(神経モビリゼーション)
坐骨神経痛は、神経が炎症を起こして過敏になっている場合もあれば、周囲組織の硬さで神経がスムーズに動けない場合もあります。
このとき役立つのが、神経に過度なストレスをかけない範囲で行う
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神経の滑走を促す動き(神経モビリゼーション)
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しびれを増やさない範囲での段階的な可動域づくり
です。
ここも自己流で強く伸ばすと悪化することがあるので、**「どこまでならOKか」**を接骨院で一緒に決めるのが安全です。
⑤ 体幹(インナーマッスル)とお尻の筋肉を再教育して“戻らない腰”へ
坐骨神経痛が長引く人ほど、共通して起きやすいのが
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痛みをかばって動きが減る
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体幹やお尻が使えなくなる
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腰・もも裏が代償してパンパン
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姿勢が崩れ、神経が刺激されやすくなる
という負のループです。
接骨院では、痛みの程度に合わせて
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腹圧(体幹の安定)を作る練習
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お尻(中殿筋)を使って骨盤を支える練習
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股関節で動ける体の使い方
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日常動作(立つ・座る・歩く・拾う)を再設計
まで落とし込み、再発予防を現実レベルで作っていくことができます。
⑥ 日常生活の“地雷”を減らす(セルフケア・環境調整)
坐骨神経痛は、治療より先に「悪化スイッチ」を減らすだけで楽になることがよくあります。
接骨院でよく伝えるポイントは例えば、
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長時間座りっぱなしを避け、30〜60分で一度立つ
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椅子の奥まで座り、骨盤が寝ない工夫(浅座りは地雷)
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足を組む・片足重心を減らす
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お尻のポケットに財布を入れない
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いきなり強いストレッチをしない(しびれ増悪はNG)
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冷え対策(腰・お尻を冷やさない)
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痛みが強い時期は「歩く量・座る量」を調整して回復を優先
こういう“地味だけど効く”対策を、あなたの生活に合わせて具体化します。
「整形外科に行っているのに、接骨院も通っていいの?」
結論から言うと、併用自体は珍しくありません。
整形外科は「診断と医療(薬・注射・手術の判断)」が強く、接骨院は「動きの改善と日常への落とし込み」が得意、という役割分担ができます。
ただし注意点として、
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症状が進行している
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新しいしびれ・麻痺が出た
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痛みの質が変わった
などがあれば、必ず整形外科で再評価を受けてください。接骨院側も、そのサインがあれば医療機関受診をおすすめします。
接骨院に来るタイミングの目安
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病院で大きな異常は否定されたが、痛み・しびれが続く
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薬だけでは不安で、日常の対策を具体的に知りたい
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仕事や家事でどうしても座る・動く必要がある
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反り腰・猫背・骨盤の歪みなど、姿勢も気になる
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何度も繰り返していて、再発予防までやりたい
こういう方は、接骨院でのアプローチがハマりやすいです。
よくある質問:保険は使える?
日本の制度上、接骨院の保険適用は主に急性の外傷(捻挫・打撲・挫傷など)が対象です。
坐骨神経痛は慢性的な経過のことも多く、ケースによっては自費施術になることがあります。
ただ、急性の痛みのきっかけや状態によって扱いが変わる場合もあるため、ここは各院で確認が確実です(当院でも来院時に分かりやすく説明します)。
まとめ:坐骨神経痛は「原因の特定」+「体の使い方の再設計」がカギ
整形外科で坐骨神経痛と言われたら、まずは
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危険なサインがないかを確認し、必要なら医療機関で評価
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画像や診断結果を踏まえつつ、現実の生活で悪化する動きを特定
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筋肉・関節・姿勢・神経の滑りを整えて、再発しにくい体へ
この流れが大切です。
きりん堂鍼灸接骨院・整体院では、“その人の体と生活に合わせて”
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「病院では大きな異常はないと言われたけどつらい」
「このしびれ、どう付き合えばいいの?」
そんなときは、遠慮なく相談してください。あなたの状態に合わせて、無理のない道筋を一緒に作っていきます。



