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歩くと股関節が痛いのはなぜ?放置厳禁なサインと歩き方の癖を治す改善法

2026.02.26

「歩くたびに股関節がズキッとする」「脚の付け根が詰まる感じがする」「外側(横)が痛い」

この“歩行時の股関節痛”は、関節そのものの問題だけでなく、筋肉の硬さ・骨盤の傾き・歩き方の癖が重なって起きることが多いです。逆に言うと、原因を分解して整えていけば、改善の道筋が見えてきます。

この記事では、放置しない方がいいサイン痛みが出やすい歩き方の癖、そして **「緩めた方がよい筋肉」+「鍛えるべき筋肉」**まで、荻窪きりん堂(接骨院/鍼灸接骨院)目線でまとめます。


まず知っておきたい:股関節は“歩く衝撃の要”

股関節は、上半身の体重を受けながら、歩くたびに「衝撃の吸収」「脚の振り出し」「地面を蹴る推進」をこなす関節です。

そのため、次のどれかが起きると痛みが出やすくなります。

  • 関節内での摩擦・炎症(軟骨や関節唇など)

  • 腱や滑液包の炎症(中殿筋腱・腸腰筋腱など)

  • 筋肉の過緊張で動きが悪い(股関節が伸びない/開かない)

  • 骨盤〜背骨〜足の連動が崩れ、股関節に負担が集中

つまり「股関節だけ」見ても原因が確定しないことが多い、というのがポイントです。


痛い場所でだいたい分かる:股関節痛の“ざっくり分類”

股関節痛は、痛む場所で疑う方向性が変わります。

① 脚の付け根(鼠径部)が痛い

  • 変形性股関節症(初期は“歩き始め”が痛い、進むと夜間痛も)

  • 関節唇損傷/FAI(詰まり感、引っかかり感)

  • 腸腰筋(股関節の前)の腱のトラブル

② 股関節の外側(横・出っ張り周辺)が痛い

  • 大転子部痛症候群(GTPS):外側がズキズキ、横向きで悪化しやすい

  • 中殿筋の使い過ぎ/弱さで、外側に負担が集中

③ お尻側が痛い(臀部〜太もも後ろ)

  • 梨状筋など深層筋の過緊張

  • 腰(神経)由来の関連痛

  • 骨盤のねじれ+股関節の伸展不足

※もちろん例外はありますが、セルフチェックの第一歩としては十分役立ちます。


放置厳禁:すぐ受診・検査を考えたいサイン

「ただの筋肉痛かな」で放置しない方がいいケースがあります。

  • 転倒や強い衝撃の後に激痛が出た

  • 体重をかけられない/歩けない

  • 股関節が変形して見える、脚の長さが急に違う感じがある

  • 発熱・悪寒・皮膚の色の変化・急な腫れ

  • 夜間痛が強い/安静でもズキズキ続く(変形性股関節症の進行でも見られます)

  • しびれ・脱力が強く出てきた(腰由来の神経症状の可能性)

こういうときは、整形外科での画像検査も含めて早めに確認した方が安全です。


なぜ歩くと痛い?よくある原因を“負担のかかり方”で説明

歩行で痛い人に多いのは、ざっくり言うと次のどれかです。

A. 関節の“噛み合わせ”が悪く、詰まって痛い

股関節の可動域(特に伸びる・内に回る)が落ちると、歩行で関節前方にストレスが集中しやすいです。

結果、鼠径部の痛みや詰まり感につながります。

B. 外側の筋肉(中殿筋)に負担が集中して痛い

片脚で体重を支える瞬間(歩行の中盤)に、骨盤が落ちないよう支えるのが中殿筋。

ここが弱い/硬い/使い方が偏ると、外側の腱や滑液包が荒れて痛みやすくなります(GTPSなど)。

C. 股関節が伸びないせいで、腰や太もも前が代償して痛い

本来、歩くときは股関節が後ろに伸びます(伸展)。

これが出ないと、腰が反る・骨盤が前に倒れる・太もも前が張る、などの代償が起きて、股関節前〜周囲が痛みやすいです。


痛みを作る“歩き方の癖”あるある(当てはまるほど股関節がしんどい)

歩き方の癖は、股関節の負担を一気に増やします。よくあるのはこれ。

  • 歩幅が大きすぎる(オーバーストライド):前側が詰まりやすい

  • つま先が外に開きすぎ:股関節前〜内側がねじれやすい

  • 骨盤が左右に落ちる(片脚で支えられていない):外側が痛くなりやすい

  • 上体が左右に大きく揺れる:股関節外側の負担が増える

  • 内股/ガニ股が強い:関節と腱の擦れが増えがち

  • 足部が潰れている(過回内):膝〜股関節が内にねじれ、鼠径部や外側が痛くなる

“歩き方”は、筋肉の硬さと弱さの結果でもあります。だから緩める+鍛える+歩き方の再学習がセットで必要です。


ここが大事:緩めた方がよい筋肉(股関節痛の人に多い硬さ)

「どこを緩めればいい?」に答えるなら、まずはこのあたりが優先です。※痛みが強いときは無理に伸ばさず、専門家に相談を。

1) 腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)

硬いと股関節が後ろに伸びない→歩幅が崩れて前側が詰まりやすい。

ケア:動画に詳細なケアを方法を載せていますので参照下さい。

2) 大腿直筋(太もも前)

硬いと骨盤が前に倒れやすく、股関節前が詰まりやすい。

ケア:うつ伏せで片脚を曲げて太もも前を伸ばす(腰反り注意)

3) TFL(大腿筋膜張筋)〜腸脛靭帯ライン

外側が張りやすい人に多い。中殿筋の代わりに頑張りすぎて痛みの温床に。

ケア:フォームローラーで外もも〜骨盤横を“痛気持ちいい”程度に

4) 内転筋群(内もも)

硬いと股関節の動きが窮屈になり、歩行でねじれが増えます。

ケア:開脚ストレッチより、まずは軽い“左右重心移動”くらいでOK

5) 梨状筋など深層外旋筋(お尻の奥)

硬いとお尻側の痛み、坐骨神経っぽい違和感につながることも。

ケア:仰向けで足を組んでお尻を伸ばす(いわゆる“4の字”)

6) ハムストリングス(太もも裏)/腰方形筋

骨盤の動きが硬くなり、股関節の可動がさらに減ります。

ケア:太もも裏は軽め、腰は深呼吸+体側伸ばしでゆるめる

重要:緩めるだけだと、歩くたびに同じ癖でまた硬くなります。次の「鍛える」がセットです。


改善の本丸:股関節痛の人が鍛えるべき筋肉

1) 中殿筋(股関節の横)

骨盤を水平に保つ“歩行の要”。

おすすめ:横向き脚上げ/クラムシェル/チューブで横歩き(小さく)

2) 大殿筋(お尻の大きい筋肉)

股関節を後ろに伸ばして歩く推進力。

おすすめ:ブリッジ、ヒップヒンジ(お辞儀動作)

3) 体幹(腹横筋・多裂筋)

骨盤がブレない土台。

おすすめ:ドローイン、デッドバグ(腰反りしない範囲)


今日からできる「痛みを減らす歩き方」3ポイント

痛みがある時期は、まず“負担を下げる歩き方”に寄せます。

  1. 歩幅を少し小さく(詰まりを減らす)

  2. テンポを少し上げる(ダラダラ歩きは負担が残る)

  3. みぞおちを軽く持ち上げ、骨盤をまっすぐ(反り腰・前傾を減らす)

外側が痛い人は、特に「片脚で支える瞬間」に骨盤が落ちていないか意識すると変化が出やすいです。


きりん堂鍼灸接骨院・整体院の考え方:股関節だけを見ない(歩行は“全身運動”)

当院では、股関節痛をみるときに

  • 股関節の可動域(伸展・内旋など)

  • 骨盤の傾き、腰の反り

  • 中殿筋の働き(片脚支持の安定)

  • 足首・足部の使い方(ねじれの入口)

  • 実際の歩き方(歩幅・つま先・重心移動)

をセットで評価します。

そのうえで、手技で動きを出すだけでなく、**「緩める場所」「鍛える場所」「歩き方」**を整理して再発しにくい形にしていきます。


まとめ:股関節痛は“癖×硬さ×弱さ”の掛け算で起きる

歩くと股関節が痛いときは、単なる疲労ではなく、体が「このままだと壊れるよ」と出しているサインのことがあります。特に、体重をかけられない痛み、強い夜間痛、発熱や腫れなどは早めに医療機関へ。

そして多くのケースでは、

**緩めた方がよい筋肉(腸腰筋・太もも前・TFL・内転筋・深層外旋筋)**を整えつつ、

中殿筋・大殿筋・体幹を鍛えて、歩幅と骨盤の安定を作る。

これが改善の王道です。

「どの筋肉を緩めればいいか分からない」「歩き方の癖が自分で判断できない」場合は、歩行チェックから一緒に整理できます。気になる方は早めに相談してください。

 
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