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腰痛の震源地『椎間板』

2019.04.02

今回は腰痛を引き起こす震源地となる『椎間板』についてです!

椎間板

椎間板とは

 

椎間板とは背骨と背骨の間で、衝撃吸収の役割を担っています。

 

一日に数万回潰されても耐える働きのものですが、死ぬまで衝撃を吸収してくれるわけではありません。長年愛用しているクッションがへたって来るのと同じように、椎間板も潰れていってしまうのです。

 

椎間板は「繊維輪」と「髄核」の2層に分かれていて、髄核はゼリーのようにぷにぷにしています。

 

ぷにぷにの正体は、軟骨細胞から生み出される「プロテオグリカン」という物質。

 

これは、サプリメントなどでよく見かける「コンドロイチン硫酸」と「ヒアルロン酸」からできています。

 

ヒアルロン酸はとても高い水分保持能力があり、これによりぷにぷにの状態を維持できるのです。

 

しかし、老化により軟骨細胞は減っていきます。

 

するとプロテオグリカンも作れなくなり、髄核から水分が減っていき、椎間板自体も潰れていってしまうのです。

 

肌から水分が抜けてシワができるように、身体の中でも保水できないと、困ったことがおきるのというのがわかります。

 

個人差はあるものの、老化により椎間板は潰れていきます。

 

だからといって、すぐに痛みが生じるわけではありません。

 

なぜなら、椎間板には神経がないからです。

 

これは、骨に神経がないが骨のまわりの骨膜には神経がある、といった裏の話ではなく、爪や髪の毛と同じように椎間板には純粋に神経が存在しません。

 

そのため本来なら、神経のない椎間板にいくら刺激を与えても痛みが来ることはありません。

 

それにもかかわらず腰の痛みの4割は、椎間板からくるのです。

 

 

椎間板には神経がない。それでも椎間板から痛みが生じる。

 

なぜ、このような矛盾がおこるのでしょうか。

 

 

椎間板から水分が失われると、かつてあったぷにぷにとした弾力がなくなり、もろく崩れやすい状態になっていきます。すると、腰を前に曲げたときにかかる力を吸収できなくなり、「繊維輪」が傷つきやすくなってしまうのです。

 

 

本当は痛むはずのない椎間板なのに・・・・・

 

繊維輪が傷つくと、そこを修復するために炎症反応がおこります。

 

炎症が起こると発痛物質も放出されますが、この段階では椎間板に神経が無いため痛みません。

 

こうして繊維輪の中に血管が入りこみ、修復作業を行うのですが、困ったことに、この時入ってくるのは血管だけではありません。

 

 

同時に神経も入りこんでしまうのです。

 

 

なぜ、血管とともに神経が入るのかというと、それは身体の危険を知らせるためです。

 

修復中の個所に新たな負担がかかってしまってはいつまでたっても修復は終わりません。

 

そこで、血管とともに神経が入りこみ、「これ以上、ここで負担をかけないで!!」と痛みによる危険信号を出しているのです。

 

つまり、「椎間板には神経がない」のは、あくまで椎間板が健康な状態でのこと

 

神経が入りこんでからは、前かがみやイスに座って背中を丸めるなど、椎間板をつぶすような姿勢をとるたびに、物理的刺激により痛みが襲ってくるようになります。

 

こうして、椎間板は痛みの震源地となってしまうのです。

 

この一連の仕組みは、工事現場をイメージしていただければわかりやすいと思います。

傷ついた椎間板は、度重なる車の往来により壊れた道路。

そして、血管は工事作業員です。

 

では、神経は何かというと、この現場を守る警備員です。

 

つまり修復個所に入りこんだ神経は、「工事中だから刺激を与えないでくださいね」と傷ついた場所を見張っているのです。

 

 

ではもしここに車が突っ込んできたらどうなるでしょうか?

当然、この現場を守る警備員は、「ピーッ!」と大きな警笛を鳴らします。

この時に鳴らす音こそ、痛みの信号なのです。

 

参考文献:一生痛まない強い腰をつくる 金岡恒治著

 

 

 

 
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