便秘症って何?
便秘症とは『本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快便に排出できない状態』のこと。
慢性便秘症の種類
1.機能性便秘
(1)弛緩性便秘・・・大腸を動かす筋肉が緩んでしまい蠕動運動が弱くなり、便が直腸の方へ運ばれず便秘になる。
(2)痙攣性便秘・・・大腸の蠕動運動が乱れてしまい便の通過に時間がかかり便秘になる。
(3)直腸性便秘・・・便が大腸から直腸へ運ばれると便意を感じる反射(直腸結腸反射)が起こり排便が促されるが、この反射が起こりずらくなってしまい便秘になる。神経の働きが鈍くなり起こる。
2.器質性便秘
何か確認できる病変があり(大腸がんや潰瘍性大腸炎など)その影響で大腸の中を便が通過しずらくなり起こる便秘。
(大腸の狭窄性・非狭窄性がある)
3.症候性便秘
代謝・内分泌疾患・神経筋疾患・膠原病の結果起こる便秘。
4.薬剤性便秘
向精神薬・抗コリン薬(喘息や頻尿などのお薬)などの副作用により起こる便秘。
便秘症が長く続いている方やお困りの方は、一度医療機関にて便秘症が上記のどの原因から起こっているか診てもらうと良いでしょう。
鍼灸施術で腸活
鍼灸施術は自律神経を整える効果があります!
腸の活動は自律神経から指令が出ています。なので、自律神経の働きを整えてあげると腸自体の機能を高めてあげたり整えてあげたりすることが出来ます。
鍼灸施術でお腹や手足のツボに刺激を入れ、身体の自律神経の働きを整える施術とお腹自体の蠕動運動を促すため腹部にお灸や手技による腸マッサージ
を行う治療を週1回のペースで6回1クール行っていき、排便頻度や身体の状態を把握しながら施術していきます。6回1クールを3回繰り返していくと体質改善がスムーズにいきます。
状態が安定してきた場合には、来院ペースをあけて様子を見ていく事もしていきます。
このような流れで施術をその方の身体に合わせた内容で行っていきます。
体質改善には時間がかかりますが、長く便秘症でお困りの方には鍼灸施術をお勧めしています。
一緒に今の悩みを解消できるように日々の生活習慣も見直しながら出来ることをやってみましょう(^^)
便秘を解消する習慣改善方法
1.規則正しい食事もしくは食事内容を見直す
2.毎日水分を2リットル摂るようにする
3.運動習慣をつける(1日30分)
4.自律神経を整える(自律訓練法)
4番の方法については、基本的に座位または仰向けで以下の順で体に意識を向けて体の緊張を取っていきます。1日2~3回無理のない範囲で行うと良いです。
①手足が重たい→②手足が温かい→③心臓が静かに動いている→④呼吸が楽になっている→⑤お腹が温かい→⑥額が涼しい